前回の「①時代の流れ編」では、2021年から個々の感性が尊重され、固定観念に縛られない価値観が大切になってくると書きました。
これらは社会全体の大きな流れですが、アパレル業界はどんな流れとなっていくのでしょうか。

 

 

アパレル業界の流行り

社会全体ではSDGsの動きが出始め、アパレル業界では「サスティナブル」「フェイクファー」「エコレザー」など環境に配慮したワードが沢山出てくるようになってきました。
もう安さだけを追求したファッションや、自然環境に悪影響を及ぼす生産方法は流行りじゃなくなっていくようです。

 

数年前に、あるハイブランドが大量に売れ残った新品在庫をプライスダウンせずに、焼却していたというニュースがありました。
そんな高価な服を捨てるくらいならセールや寄贈でもなんでもしなさいよ！と思いましたが、プライスダウンするとそのブランドの価値がなくなります。
ブランドのイメージはとても大切ですが、こんなやり方はもう時代じゃないんです。

 

さてさて、ハイブランドさん方は新時代に向けどんな取り組みをしているのでしょうか。

 

取り組みの一例

◆ステラ・マッカートニー
・レザーやファーを一切使用せず新しい代替素材の開発を行う。
・環境に配慮した方法で生産をしている少数の工場と提携。

 

◆グッチ
・リアルファーの使用を廃止し、動物の一部を使用したアイテムを廃止。

 

◆プラダ
・これまでのナイロン素材を、プラスチック廃棄物や繊維廃棄物などを再利用した再生ナイロンに変更。

 

ちょっと調べただけでも各ブランド色々な取り組みを発表していました。
ただ私はその全てを末端の工場まで調べたわけではありませんし、工場で働く人々から話を聞いたわけでもありません。

 

今の私たちにできることは、好きなブランドではどんなことに取り組んでいるのかな？
どんな素材なのかな？
長く着ることができるかな？
．．．と関心をもち、服を長く大事に着る努力をすることが第一歩だと思います。

 

目先の欲のために服を買い、気に入らなければすぐ捨てるのは流行りじゃないんです、ダサいんです。
それでいくらトレンドを追って外見をオシャレにしたって中身はダサい人です。

時代や業界は変化しているのに、買う側は昔のままなんてダサい。
買う側の意識も変化するべきなんです。

 

 

さぁここまでは「風の時代」と「アパレル業界の流行り」をまとめてきました。
やっと序章が終わりました！笑
では、「アパレル的視点・個性をもった生き方」の本題へ入っていきましょう！！

 

 

個性ってなに？

簡単なようでちょっと考える問いですね！

 

「その人の持ち味」や「人柄」、「パーソナリティー」のことを個性というようです。
つまり「あなたらしさ」です！

「個性」は「性格」と同じような分類ですが、私は似ているけれどちょっと違うものとして認識しています。

 

 

ここからはアパレルや時代の流れはいったん忘れて、人間の個性について考えてみましょう！

 

 

私が小学生のときの話

私の友達(男の子)は知的障害をもっていました。
教室ではじっとしていられず、幼い子供のように興味のある事にすぐ目がうつる子。
授業中も勝手にどこかへ行ったり、嫌なことがあると大きな声をだし暴れ、相手を噛み、怒りを表現していました。
いつどんな感情が出てくるか分からないので、出会ってはじめの頃はビクビクしながら接する時もあったり。

 

とある日の休み時間．．．
私が校庭で女の子の友達と遊んでいると、頭にハトのフンが落ちてきました！
ボトッ．．．
周りの友達は「う〇こついてるー！！」と騒ぎます。
その時、いたたまれない気持ちの私にその男の子が近づいてきて、そっとハトのフンをとってくれました。
まさにその子の個性を知った時でした。

 

はたから見たら小学生のよくあるウ〇コ話！笑
でも私はその時に、障害を持った彼への偏見を大いに恥じ、さらには見返りをもとめない彼の純粋な優しさに衝撃を受けました。

 

みんなと同じペースで授業についていけないのも個性。
感情が人より出るのも個性。
困っている相手に優しくできるのも個性。
これら全てが、この子の個性で生まれ持ったものでした。

 

 

個性は生まれ持ったもの。
性格は、成長していくことで身についていくキャラクター的なものだと私は思います。

 

さぁ、あなたの個性は何ですか？

 

 

予告です

次回はアパレル的視点から個性をもった服の選択はどうあるべきなのか、このブログの核心へ入ります。