大阿闍梨のいるお寺へ in仙台

ふとYouTubeを見ていると、おすすめ動画に若い僧侶が過酷な修行を行っているドキュメンタリーがでてきました。
その修行の名は「大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)」。
なんともこの修行は9年間行われれる厳しいものだそうです...

 

 

失敗したら自死、千日回峰行

目を奪われたのは、欲に溢れたこの世の中とは全く次元が違うことを行っている僧侶の姿でした。

 

千日回峰行とは、1年の5月~9月を行の期間とし、行の中では標高差1355mの険しい山道を1日48㎞歩くというもの。
これを千日行うので、行を終えるのに9年間かかります。

 

ただ毎日48㎞歩けばいいものではなく、僧侶なので普段の仕事、食事の支度や身支度なども行い、睡眠時間は4.5時間と非常に過酷。
1日でも辛いものを、天候や体調が悪くとも千日行うのですから想像を絶します。

 

 

そして過酷なのはこれだけではありません。
行を続けられないとなった場合は、持っている短刀で自死しなければならない掟があります。

修行内容も掟も非常に厳しいのが、この「千日回峰行」なのです。

 

 

 

仙台は秋保の地に慈眼寺あり

千日回峰行のような非常に厳しい修行を満行した僧侶のみに、「大阿闍梨」という名がつき、高い徳を備えたという表現がされます。
(私の中では、生き仏様的なイメージ!!)

 

 

そして1300年の歴史上2人目となる大峯千日回峰行を満行した大阿闍梨が仙台にいました!

 

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

慈眼寺 塩沼亮潤/Ryojun Shionuma(@jigenji_sendai)がシェアした投稿

 

仙台の市街地から西に車で50分ほどの所に位置し、静かでのどかな場所に慈眼寺があります。

綺麗に整えられた植木に、まだ新しい建物は周囲の自然と一体化しており、気持ちの良い空間。

 

慈眼寺

 

 

お堂の前にはベンチもあり、ちょっとした休憩スポットも。

また、薪がたかれており懐かしさを感じる匂いがしました。

 

慈眼寺

 

残念ながら私が行った日は大阿闍梨のお姿は見られませんでしたが、そのかわりに素敵なアイテムを手に入れてきました!

 

 

厄除けのお守り!

他にも色々なお守りがありましたが、この厄除守は勾玉の種類が見えないように販売されていて、どんな石の勾玉がでるかはお楽しみ。
おみくじ感覚でひけるので面白いですよ!

 

(娘用に持たせたくて娘に選ばせたところ、彼女の好きなピンク色だったので大興奮でした~!
自分の望みの石がでなくても、今はこれがあなたには必要なのかもよ、と言うセリフを用意してましたが必要なかったみたいです!)

 

 

慈眼寺へ行く前の補助知識

壮絶な千日回峰行という修行を1999年に終えた大阿闍梨ですが、実はこの修行の後さらにびっくりする修行をされています。

 

2000年に「四無行」を満行。
これは食べず・飲まず・寝ず・横にならずというのを9日間行い、行の間は20万篇の真言を唱え続けます。

(人って水も飲まず9日間も生きれるのか?と驚きましたが、生きて成就するのは50%とも言われているようです。私は昔、体質改善のかるい断食をしましたが初日の夜に力が入らず立てなくなってパパにヨーグルトを食べさせてもらった苦い経験があります...お話になりませんな。泣)

 

 

そして、2006年に「八千枚大護摩供(だいごまく)」を終え、これは100日間五穀(米・大麦・小麦・小豆・大豆)と塩を断ち、その行の後に24時間食べず・飲まず・寝ず・横にならず八千枚の護摩を焚き続ける行です。

 

(パン食べれないじゃん...そんなことを言ってる時点でお話になりませんな。泣)

 

 

 

日本三御湯の秋保へ!

古墳時代から歴史がはじまったと言われ、伊達政宗なども心身の疲れを癒した地「秋保」。
どうしても温泉地のイメージが強いですが、秋保には歴史に残るような徳を積まれた僧侶がいらっしゃりました。
是非とも仙台にお越しの際は、秋保の慈眼寺へお参りに行ってみて下さい!

 

慈眼寺へ行く道中、ジェラート屋さんがあってそちらもおすすめです!

 

 

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

KOMOREBI gelato /こもれびジェラート(@komorebi.gelato)がシェアした投稿

 

関連情報

コメントは受け付けていません。

特集