イタリアの工芸品で有名なベネチアンガラス。

グラスやアクセサリー、ランプや香水の瓶などに加工されお土産として販売されていますが、一体「ベネチアンガラス」とは何でしょうか？

普通のガラスとは何が違うのでしょうか？

(当店のベネチアンガラスのアクセサリー)

ベネチアンガラスの歴史

時代は7世紀に遡りますが、その頃、今のイタリア東北部に「ベネチア共和国」という国ができました。

13世紀には “珍しくて貴重” とされてきたガラス製品を生産することで大きな利益を得られるということから、生産を開始したのが一説と言われています。

このベネチア共和国では、ガラスの原料や燃料を自国で生み出せないため、シリアのアンティオキアと協定を結び、原料や燃料だけでなくガラス職人までもベネチアに移住させることにしました。

ただ、せっかくの原料やガラス職人が他国に流出することを恐れ、イタリア北東部のムラーノ島へ職人たちを強制移住をさせます。

これにより、狭い島にガラス工房がたくさんできたため技術の切磋琢磨が起こり、様々なガラス製品が生まれました。

15、16世紀にはベネチアンガラスの繁栄は最高に達し、ヴェルサイユ宮殿の一部でもガラス職人の技術が用いられています。

ベネチアンガラスならではの技術

一般的なガラスに消色剤を加え、透明度の高いガラスの製法を確立したり、形成前のガラスの塊を冷却水にいれて模様を生じさせる技法も開発され、そんな他国にはない技法を用いた製品は貴族に高く取引されました。

そしてベネチアンガラスは高級工芸品として、その名声を高めていきます。

ベネチアンガラスの特徴

ガラスの原料は鉛を使わないソーダ石灰石を用いているため、キラキラ輝くガラスというよりは、優しい温かみのある色が特徴です。

透明感があり、制作過程で入る気泡も同じものはなく、大量生産で生み出されるものとは異なります。

ベネチアンガラスを使ったアクセサリー

room11ではこのベネチアンガラスを使ったアクセサリーブランド「Elodie Pavie(エロディーパヴィ)」をお取り扱いしています。

1. オーバルリング (13200yen)

ベネチアンガラスが光を反射し手元を華やかにしてくれるリング。

シンプルなデザインで、お手持ちのリングとの重ね付けコーデもできます。

2. パスティーユバングル (15400yen) 

大きくベネチアンガラスを使ったバングル。

コロンと丸みのあるガラスは正面から見ても横から見ても美しく、光の当たり具合で色の濃淡が楽しめます。

3. ドンテルリング (12100yen)

ベネチアンガラスの中でも寒色カラーでまとめたリング。

ガラスの周りにはレースの様な真鍮の装飾を施し、存在感のあるデザインに。